2004 年 2004 巻 755 号 p. 1-12
高濃度の有機性汚水が土壌に浸透した場合の嫌気的な分解挙動におよぼす温度の影響を実験的に検討した. 50cmの厚さに砂を充填したカラムを用いて, 10, 20, 30℃の温度条件で44週にわたるカラム実験を行った. その結果, 10℃の温度条件では, 揮発性有機酸の蓄積のためにCODの除去率は3%程度であった. 20, 30℃の条件については, メタンの生成が見られ, CODの除去率は90%ほどであり, 20, 30℃の温度条件でのCOD除去は同程度に進行していた.