土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
土壌に浸透する高濃度有機性汚水の嫌気的な分解挙動におよぼす温度の影響に関する実験的研究
中山 正与江成 敬次郎佐々木 長市
著者情報
ジャーナル フリー

2004 年 2004 巻 755 号 p. 1-12

詳細
抄録

高濃度の有機性汚水が土壌に浸透した場合の嫌気的な分解挙動におよぼす温度の影響を実験的に検討した. 50cmの厚さに砂を充填したカラムを用いて, 10, 20, 30℃の温度条件で44週にわたるカラム実験を行った. その結果, 10℃の温度条件では, 揮発性有機酸の蓄積のためにCODの除去率は3%程度であった. 20, 30℃の条件については, メタンの生成が見られ, CODの除去率は90%ほどであり, 20, 30℃の温度条件でのCOD除去は同程度に進行していた.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
次の記事
feedback
Top