土木学会論文集
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道路交通振動レベルL10のコンピュータ・シミュレーション
山本 和宏北村 泰寿
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2004 年 2004 巻 759 号 p. 99-110

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抄録
環境影響評価や振動低減対策において, 道路交通振動の予測が必要とされることがある. 本研究では, 振動レベルのユニットパターンを作成し, 道路騒音などにおいても利用されているモンテカルロ法を用いて, 計算機内でモデルシミュレーションを行う. ユニットパターンの作成には, 半無限弾性体表面の固定点加振源に対する応答波形に, 移動一定荷重による応答を包絡線として掛け合わせて移動効果を導入する近似手法を採用する. 交通流がポアソン分布に従うものとして車両・車種を不規則に配列し, 各ユニットパターンのレベル合成によって振動レベルの瞬時値を計算する. 瞬時値の累積度数分布から振動レベルL10を求めることができる. また, 実測値との比較により有効性を確かめた後, 交通流が振動レベルL10に及ぼす影響について調べる.
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