東洋音楽研究
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浪花節の節調と歌詞との構成について
今井 通郎
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1966 年 1966 巻 19 号 p. 7-36,188

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抄録
日本歌謡の語り物の中で現代に於いて一般庶民に歓迎されているものは浪花節である。この浪花節は台詞 (啖呵という) と旋律とによって演ぜられる一人芝居をやるというような演劇的語り物であるが、これが現代人に魅力ある語り物として存在している以上、いかなる点に芸術的価値があるか一応検討する必要があると思うのである。そこで、その節調について、次に現代ドイツ歌曲の趨勢上この語り物の存在意義について、それから歌詞と啖呵 (台詞) との関係について順次に検討してゆこうと思うのである。
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