土木学会論文集
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非排水繰返しせん断履歴後の再圧密実験と体積収縮特性のモデル化
仙頭 紀明風間 基樹渦岡 良介
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2004 年 2004 巻 764 号 p. 307-317

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抄録
きれいな砂の液状化後に発生する再圧密体積ひずみと非排水繰返しせん断履歴の関係を, 体積ひずみ速度を制御した再圧密試験により評価した. 繰返しせん断履歴は中空ねじりせん断試験機を用いたハイブリッドオンライン実験手法に基づく不規則波とした. その結果, 繰返しせん断中の履歴指標は従来, 高い相関があるといわれている最大せん断ひずみよりもむしろ累加せん断ひずみが再圧密時体積ひずみと相関が高いことがわかった. さらに, 再圧密体積ひずみは, 相対密度が小さいほど, 累加せん断ひずみが大きくなるほど大きくなることがわかった. これらの実験結果を基に, 履歴指標, 相対密度の影響を考慮することが可能な再圧密時の体積収縮特性を表現するモデルを提案した.
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