2009 年 65 巻 2 号 p. 368-383
せん断スパン比(a/d)が1.5のRCディープビームにおけるせん断強度の寸法効果を明らかにするため,実験室寸法から実構造物大(有効高さ300mm∼1400mm)の供試体を用いた載荷実験およびFEM解析を実施した.その結果,大型供試体ほどせん断ひび割れの進展が早いことが明らかとなった.また,圧縮ストラットに作用するひずみ分布を詳細に測定した実験結果およびFEM解析結果ともに供試体寸法の増加に伴い圧縮ストラット幅が減少し,せん断負担領域が減少するため,寸法効果が生じることを確認した.