2004年に景観法が施行されて以降,自治体の景観に対する関心が高まりつつある.景観の情報を得る際,航空機LiDARや航空写真といった航空機計測を利用すると,広範囲の詳細な情報を高速かつ簡便に取得することが出来る.本研究では,航空機計測を用いて属性を持った3次元の情報を取得し,地物の3次元モデルを生成することなく道路上からの緑視率を推定する手法を提案する.緑視率とは注目点の周囲の視界に植生が占める割合を表す指標であり,視界内に設定した視線の遮断割合から定義した.京都市伏見区の対象地域における推定精度は約4%のRMSEであり,航空機計測から地上での緑視率を良好な精度で推定可能であると判明した.