土木学会論文集C
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和文論文
MPMを応用した高速長距離土砂流動の運動範囲予測のための数値解析手法
阿部 慶太JOHANSSON Jörgen小長井 一男
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2007 年 63 巻 1 号 p. 93-109

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抄録

 地震,豪雨時に発生する地すべりの中でも高速長距離土砂流動は,運動速度が速く移動距離が大きくなり,多くの人命損失,資産破壊をもたらす.この種の地すべり災害の防止に向けては,地すべりの災害抑止防止対策工,発生予測技術の開発とともに地すべり災害の危険箇所の把握が重要である.そこで,地すべりの挙動および運動範囲の予測に向けMPM(Material Point Method)による数値解析手法を検討した.
 弾性体の滑動解析,乾燥砂の流動解析を行いMPMの流動解析に対する適用性を検討するとともに,St.Venant式をMPMで離散化して2次元平面で3次元の流動を解析可能な数値解析手法を提案した.そして,弾性体の滑動解析,乾燥砂および高速長距離土砂流動の流動解析を行い,提案手法の有効性を確認した.

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© 2007 社団法人 土木学会
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