土木学会論文集C
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和文論文
豪雨によるため池決壊を対象としたライフサイクルコストの算定法
小林 晃山本 裕介岡 敬人青山 咸康
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2007 年 63 巻 4 号 p. 954-962

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抄録
 全国に20万個以上あるため池の維持管理は,数が多いためにアセットマネジメント手法を用いて計画することが必要である.そのために豪雨による決壊リスクを対象としたライフサイクルコストの算定法を提案する.まず,豪雨による決壊を対象としたリスク評価を平成16年の淡路島での決壊災害データをもとに,ため池データベース,衛星写真によるDEMデータとマルチスペクトル画像により行い,降雨データを用いて年破壊確率を算定する手法を提案する.また,決壊による損失予測をデータベースをもとに行う.これにより,個々のため池の豪雨による決壊リスクの年確率および経時変化を求めることができることを示す.そして,対策工の時期と手法を選択して,ライフサイクルコストが小さくなるように算定する例を示す.
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© 2007 社団法人 土木学会
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