土木学会論文集C
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和文ノート
繰返しせん断ひずみ履歴に基づく液状化後の体積収縮量の評価に対する試験制御や試験条件の影響
海野 寿康谷 茂
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2008 年 64 巻 4 号 p. 776-781

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抄録
 繰返しせん断による砂質土の体積収縮挙動に関連し,応力制御の繰返し試験を用いて飽和砂の排水繰返しせん断中に生じる体積ひずみと飽和砂の非排水繰返しせん断による液状化後の再圧密体積ひずみの比較検討を行った.応力制御の繰返しせん断試験では,排水条件の違いによりせん断ひずみ履歴が異なる.しかし,繰返しせん断履歴をせん断ひずみ履歴をもって評価した場合,同一ひずみ履歴では上記の2つの試験によって発生する体積ひずみは等しい結果となった.この結果は拘束圧の影響を受けない.また,初期せん断が存在する場合は,初期が等方応力状態の場合に比べ繰返しせん断履歴による体積収縮量が減少する結果となった.
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© 2008 社団法人 土木学会
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