抄録
設計の際に地盤調査が行われない比較的小規模なブロック積擁壁は,基礎地盤の支持力破壊によって盛土の崩壊を引き起こすことがある.本研究では,最近の地震によって被害を受けたブロック積擁壁の調査と採取した試料の室内試験を行い,組合せ荷重と斜面を考慮した地盤の支持力が擁壁の被害と無被害を判別する良い指標であることを確認すると共に,耐震性評価に用いる慣性力算定用の震度を気象庁震度ごとに設定した.また,1カ所の調査を30分程度で行うことが出来る簡易動的貫入試験結果から地盤の強度定数を推定し,これにより耐震性を評価できることを示した.