抄録
本論文では,降雨や日射によって地盤内の水分(間隙水圧,体積含水率)や温度が変化する特性に注目し,地中温度計測による不飽和地盤の水分変動評価手法を提案した.その提案手法において「熱-水分特性曲線」を定義し,提案手法の妥当性を検証するために降雨による室内土槽試験を行い,間隙水圧と地中温度を計測した.その結果,雨水が地盤内に浸透するとともに地中温度は水温に近づくことが確認され,地盤内の水分が急増したときの挙動に対して提案手法による算定結果は試験結果とほぼ一致した.したがって,地中温度計測による本手法は経過時間に対して温度が変化する範囲では有用であることが示された.