土木学会論文集C
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和文論文
掘削処理土および再生流動化処理土の力学・溶出特性
藤川 拓朗佐藤 研一
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2009 年 65 巻 4 号 p. 963-976

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抄録

 本研究では,セメント安定処理土の一つである流動化処理土に着目し,まず,建設発生土や建設発生土に石炭灰を混入させた流動化処理土の力学特性を明らかにした.次に,これらの流動化処理土が維持修繕やインフラ整備に伴い掘削されること想定し,掘削された流動化処理土(掘削処理土)の再利用及び再生利用方法について検討を行った.その結果,掘削処理土の性状は初期のセメント量に依存し,そのまま地盤材料として再利用できるものもあれば,再び改良が必要となるものもあることが明らかとなった.また,再び流動化処理を施して再生利用する場合(再生流動化処理土),解泥作業の加水により単位水量が増加し,セメント量は増加する傾向にあるが,流動化処理土と同等な力学特性を有し,地盤環境に対しても安全であり有効な工法であることが判明した.

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© 2009 社団法人 土木学会
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