抄録
現在,最新の衛星を利用すれば,1/2500以下の地形図が作成可能と言われている.さらに,衛星画像は,航空機に比べ膨大な地域を一度に撮影できるため,費用や時間,効率面などに優れており,既存の航空機に代わる次世代の地形図作成手法として非常に期待されている.しかし,現在は,いくつかの問題や課題があるため,国内,国外を見渡しても事例,実験レベルの研究・調査しか行われておらず,実務レベルには達していない.そこで,本研究では,衛星からの3次元地形図の作成手法と,更新場所の抽出手法の構築を目的としている.具体的には,回帰周期の問題を解決するために異なる衛星画像を用いた3次元計測手法を構築する.また,レーダ衛星の画像を時系列的に重ね合わせることで,地形図の更新場所の自動抽出手法も構築する.