2013 年 69 巻 2 号 p. II_28-II_35
東日本大震災からの復興において,まちづくり,産業や公共・防災設備など,様々な要素を統合的に分析できるGISの利用は,非常に有効となる.しかし,GISを用いた分析結果を有効に活用するためには,誰もが簡単に復興計画のイメージを共有できるような,情報の可視化を実現する必要がある.
そこで,本研究では,Google MapsとGoogle Earthに着目した.被災自治体とのKMLによるデータ共有によって,GISソフトウェアとGoogle Mapsの並行利用を目指した.また,GISソフトウェアを用いた分析結果をKMLに変換することで,Google Earthにおいて可視化を行った.そして,宮城県山元町における,復興計画や防災情報等の情報をGoogle Earth上で表現することによって,震災復興に向けての支援を目指した.