2013 年 69 巻 2 号 p. I_90-I_97
近年,道路構造物の老朽化が進み,舗装維持管理における質的向上の社会的重要度がますます高まっている.特に,利用者の安全性・快適性に直結する路面平坦性の定量的なモニタリングは,効率的な舗装補修箇所の特定および優先順位の決定に必要不可欠である.本研究では,加速度計を用いた簡易路面平坦性測定装置であるモバイルプロフィロメータ(MPM: Mobile Profilometer)とGIS(Geographic Information System)を用いて,市街地道路における平坦性の効率的なモニタリング方法について検討した.その結果,MPMで測定した路面平坦性情報を基に,GISを用いて平坦性の経年変化を把握することで,舗装の維持および修繕が必要となる箇所特定の効率化が期待できることを示した.