2013 年 69 巻 2 号 p. I_82-I_89
トンネルのコンクリート壁面の点検に,目視点検と並行し灯光器とデジタルカメラやビデカメラを用いる画像計測手法が増えてきている.しかし,コンクリート面を撮影した画像から二値化処理によりひび割れを抽出する場合,汚れとひび割れが誤認識される課題がある.本研究では,通常の白色光に代わり,RGB単色光を用いて汚れたコンクリート面を撮影する実験を行った.その結果,RGB単色光でひび割れと煤を判別可能であり,特に,赤色光と青色光が判別に有効であることがわかった.