抄録
InSAR処理におけるコヒーレンス値は,異なる2時期間のデータの干渉性を評価する中間生成データとして扱われることが多い.研究事例としては,火山地帯における火砕流検出や液状化地域検出に利用されている例は多いが,土地被覆変化とコヒーレンス値の変化が示す傾向を複数地域で定量的に示した研究事例は未だない.そこで本研究では,地域性と被覆変化に焦点を絞り,土地被覆変化毎のコヒーレンス値の傾向を整理し,被覆変化の分析における有用性を示すことを目的とした.結論として,2時期のSARデータと光学センサ等のデータを組み合わせることで,天候やフェーズの影響を抑え,SARデータの物理特性と光学センサによる地物判読の2つの観点から土地被覆変化を捉えることが可能であることを示した.