2014 年 70 巻 2 号 p. I_160-I_168
近年,国土交通省は,公共事業の品質確保や業務改善を図ることを目的としたCIMを推進している.CIMをさらに発展させるためには,地物を正確なTINでモデル化した3次元データの利活用が求められる.しかし,3次元TINモデルの生成手法は画一化されておらず,手法によって精度が異なるという問題がある.さらに,激しい起伏や複雑な凹凸がある地物では,実形に即した3次元TINモデルの生成が困難であり精度の検証に時間を要するなどの課題が山積する.そこで,本研究では,距離データを用いて既存の3次元TINモデルを検定し,実際の形状と異なる箇所のみを簡単に修正する手法を提案する.これにより,既存の3次元TINモデルの高精度化を目指す.