抄録
建設現場におけるマシンコントロールやマシンガイダンスシステムにて使用されているICT建設機械では,挙動履歴や走行履歴のデータが取得されている.国土交通省の推進するi-Constructionでは,施工履歴データを出来高部分払の算出に適用されていることから,今後,同データの流通の進展が期待できる.
本研究では,施工履歴データのさらなる活用を図る支援方策として,施工履歴データの出来形管理への適用可能性を明らかにすることとした.本論文では,施工履歴データを用いた3次元モデルの生成手法を考案した.また,ケーススタディを実施して同手法に則して生成した3次元モデルの出来形管理への適用可能性を考察した.