2017 年 73 巻 2 号 p. I_424-I_432
MMS,地上設置型レーザスキャナやカメラ搭載UAV等の3次元計測機器の普及により,計測された点群データの利活用に関する技術が注目されている.これに加えて,国土交通省が推進するi-Constructionの施策の一環として,点群データを用いた出来形管理要領や監督・検査要領が公開されており,点群データの利活用場面の増加が期待される.点群データを効果的に活用するためには,地物単位で分割することが必要になるが,多くの既存研究では形状や位置関係を解析対象としており,道路地物全体を包括的に抽出することは困難である.そこで,本研究では,道路工事完成図書における道路地物の定義に基づき,完成平面図のCADデータを参照して点群データから道路地物を抽出する手法を開発する.