土木学会論文集F3(土木情報学)
Online ISSN : 2185-6591
ISSN-L : 2185-6591
特集号(論文)
3機の準天頂軌道のみちびきを併用したGPSキネマティック測位の精度特性に関する研究
天野 遼太佐田 達典江守 央
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 2 号 p. I_38-I_50

詳細
抄録
 近年,カーナビゲーションシステムや自動運転,国土交通省による取り組みであるi-Constructionなど,衛星測位による位置情報を用いた技術開発が進められている.日本では高い精度での位置情報取得を目指し,準天頂衛星システムQZSSを整備している.本研究では,GPSと準天頂軌道のみちびきを併用した場合の精度向上効果について検証するため,異なる遮蔽環境において測位実験を行い,測位精度の比較を行った.その結果,QZSSを3機併用した場合に最も測位精度が向上し,特に鉛直方向の精度の向上に大きく寄与することが示された.また,QZSSは準天頂軌道であることから周囲の遮蔽による影響を受けにくく,遮蔽が少ない地点と比べ,遮蔽が多い地点での精度向上効果が高いことが確認できた.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top