抄録
本研究は,日本における道路施設の維持管理へのベンチマーキングの導入と業績評価の進展を見通して,ニュー・パブリック・マネジメント先進国における道路維持管理に係る業績指標の用途と要件を明らかにすることで,道路維持管理の改善に資する基礎的な知見を得ることを目的とする.維持管理段階においては道路と道路行政のパフォーマンスが市民にわかりやすいという認識の下,道路利用者と道路の接点となる施設に着目し,道路管理者の管理部局と現業部局の2層構造の下では,マネジメント・サイクルを機能させるために管理規定や作業標準等のマネジメント・ツールが重要な役割を果たすことを明らかにする.