土木学会論文集D
Online ISSN : 1880-6058
ISSN-L : 1880-6058
和文論文
パネルデータに基づく運転動機を考慮したガソリン価格高騰の段階的影響分析
谷口 守藤井 啓介安立 光陽
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 65 巻 2 号 p. 129-142

詳細
抄録
 2008年8月に185.1(円/L)のピーク値を記録したおよそ2年におよぶガソリン小売価格の高騰は,自動車利用の抑制行動に少なからぬ影響を及ぼしたと考えられ,今後の交通計画のためにその実際を明らかにしておく必要がある.本論文では価格高騰期間をカバーした2時点のパネル調査を実施し,ドライバーの運転抑制行動実態と高騰に伴う価格弾力性の推移を,各自の運転動機を考慮した上で明らかにした.あわせて,価格高騰による運転削減量に対する自己予測の信頼性を吟味した.分析の結果,1) 運転動機や価格上昇率に応じてエコドライブを含めた抑制行動は多様で,2) 従来研究と比較して非常に大きな価格弾力性値が得られた半面,3) 実際の運転削減量は自己予測を下回る傾向にあることが明らかとなった.
著者関連情報
© 2009 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top