抄録
モルタル中の細骨材の一部をフライアッシュII種,同IV種および高炉スラグ微粉末で置換する場合,セメント・細骨材・置換用粉体の混合物の実積率により計算できる「平均余剰水膜厚/セメント,置換用粉体および骨材粒子の比表面積平均粒径」を最大にする置換率によりフレッシュ性状が最もよく改善できること,また,単位水量および単位セメント量を一定とし,骨材の一部をフライアッシュIV種で置換したコンクリート試験により,置換によってセメント・フライアッシュIV種・細骨材・粗骨材混合物の実積率を高めることはスランプおよびVB沈下度を指標とするフレッシュ性状の改善に寄与することが示された.