2009 年 65 巻 3 号 p. 343-352
阪神淡路大震災以降,鉄道ラーメン高架橋柱等を対象に耐震補強工事が進められている.著者らは新しい耐震補強工法として,既設RC柱部材の外周に帯鋼板を配置してRC柱の四隅のみで帯鋼板を柱に固定する工法を考案し,耐震補強効果を確認する目的で実物大規模の試験体の交番載荷実験を行った.その結果,RC柱外周に一定量以上の帯鋼板を配置することで,RC柱部材の変形能力を改善できることを確認した.また,RC柱の四隅での帯鋼板の固定方法がRC柱部材の変形能力に影響を及ぼすことを確認した.