土木学会論文集E
Online ISSN : 1880-6066
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和文論文
超高強度繊維補強コンクリートを用いた新しいウエブ構造を有する箱桁橋に関する研究
永元 直樹片 健一浅井 洋春日 昭夫
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2010 年 66 巻 2 号 p. 132-146

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抄録
 近年,コンクリート橋の軽量化,施工の合理化などから,複合橋が注目されている.この複合橋の一つとして,著者らはウエブを蝶型に成型した鋼板に置き換えたバタフライウエブ橋を開発した.本稿では,上記のバタフライウエブの耐久性向上を目的とし,鋼板のウエブ部を超高強度繊維補強コンクリートにて製作した構造を提案している.まず,本構造のせん断挙動を評価するため,1/2モデルによるせん断実験を行った.その結果,適切な部材設定を行うことにより,所定のせん断耐力を有することが明かとなった.また,その挙動は非線形解析により評価可能であることが確認された.さらに,上記のウエブ構造を有する仮想橋梁において,有限変形非線形解析を行い,橋梁全体系としての挙動を把握した.これらの結果をもとに,本構造の設計手法の提案を行った.
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© 2010 社団法人 土木学会
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