抄録
近年発生した2004年新潟県中越地震では関越自動車道,2007年能登半島地震では能登有料道路においてそれぞれ斜面崩壊が発生し,高速道路が閉鎖され緊急対応や復旧の障害となった.つまり災害対策において高速道路盛土の耐震性を事前に把握し,対策を講じておくことは重要である.そこで本稿では,高速道路のインターチェンジ間における高速道路盛土の耐震性評価手法を提案し,国内に実在する高速道路に適用した事例を示す.本提案手法によれば,耐震性が相対的に低い箇所を合理的に抽出することが可能となる.また,インターチェンジ間における高速道路盛土の耐震性評価指標や耐震補強の優先順位に関する評価指標についても提案した.