抄録
国内の各旅客鉄道会社では,降雨に起因した土砂移動現象から列車を守るために災害警備基準や運転規制基準を設定している.近年ダイヤの改正に伴う列車の増発により,的確な災害対応が求められており,特に10分間隔の詳細な雨量を基準に反映させる等,局地的な集中豪雨への対応が早急の課題となっている.10分間隔の雨量は,データ数が毎正時1時間雨量の6倍になり,基準の設定には従来よりも労力を要する.本研究では,必要最低限のデータでパターン分類を実施できるサポートベクターマシンの特徴を活用し,膨大な10分間隔の雨量を効率的かつ高精度で処理することにより,列車運行規制基準の逐次更新方法を提案した.