抄録
空港コンクリート舗装における付着オーバレイ工法は,不同沈下箇所の勾配修正等に用いる補修工法の1つである.エポキシ樹脂を用いた付着オーバレイ工法は,ウォータージェットを用いたものと比較してコストダウン・発生廃棄物量の減少・下地処理の迅速性等が期待できる.そこで本工法の高度化を図るため,機械散布方式の実用化について検討した.本報では,接着剤に関する基礎的検討を行い,接着剤の機械混合・機械散布可能な施工システムを開発し,羽田空港エプロン舗装への適用性を室内試験ならびに試験施工により評価したところ,良好な付着性能を確保できることが確認できたので,それら検討結果をまとめた.