曲管に外力が作用すると曲管の断面は大きく扁平することから,曲管に接続されている袖官にも扁平が伝達することとなる.本研究では,他の埋設物などが存在し,曲管の断面扁平量の測定ができないことを前提として,曲管に接続される袖管に発生する扁平の大きさから曲管の扁平量を推定する手法を開発するために,外力が作用したときの曲管および袖管に生じる扁平量を明らかにする実験を行い,実験を説明することのできる薄肉シェル要素を用いた弾性FEM解析を行った.その結果,実験と解析とは良好な一致が見られたことから,使用頻度の高い90°よりも小さい開き角度の曲管に接続された袖管の扁平量と応力の関係をFEM解析から求め,袖管部断面扁平量から種々の開き角度を有す曲管の応力を推定する方法を提案した.