土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
火山灰質粘性土を原料土とした気泡混合軽量土への有効利用
古河 幸雄川又 聡史
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2013 年 69 巻 4 号 p. 480-490

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抄録

 気泡混合軽量土の原料土に火山灰質粘性土を用いた場合の適合性を検討した.火山灰質粘性土の性質はアロフェン含有量により影響されるので,粒度分布が近似してアロフェン含有量が広範囲のもの,アロフェン含有量の大小に関わらず粒度分布が広範囲のものを対象に8種類で実施し,それが流動性や軽量性,一軸圧縮強さに及ぼす影響について定量的に検討した.その結果,流動性や軽量性は,ほぼ目標値を満足することが明らかになった.一軸圧縮強さは,アロフェン含有量や砂セメント比,泡セメント率の影響を受け,割増し一軸圧縮強さを考慮した目安の最低強度を450 kN/m2とした場合,それを満足する範囲は概ね砂セメント比≦1,かつアロフェン含有率≦40%であり,そのときの一軸圧縮強さの推定式を提案した.

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© 2013 公益社団法人 土木学会
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