抄録
北海道では,冬季の除雪作業によって区画線が剥離するため,毎年春季に多額の費用を投じて区画線の塗り替えが行われている.本研究では,走行車両から20m間隔で撮影された道路の内部景観画像(シークエンス画像)から求めた剥離率(DSR)と真上から区画線を撮影した画像から求めた剥離率(ASR)の関係,およびDSRと夜間視認性を表す反射輝度(RF)の関係を分析し,走行調査で得られるシークエンス画像からASRとRFを推定する方法を開発した.また,この方法によって推定された調査路線のASR・RFプロファイルに塗り替え基準を適用し,塗り替えが必要となる区間を求めた.