土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第35巻(特集)
ETC2.0データを活用した生活道路の交通事故リスク要因分析
坪田 隆宏吉井 稔雄倉内 慎也山本 篤志
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 5 号 p. I_1029-I_1035

詳細
抄録
居住地から幹線道路へのアクセス道である生活道路は,一般に幅員が狭く,無信号交差点が多い等の特徴の為,交通事故の危険性が高いと推察される.しかし,車両感知器未設置区間が多く交通量の把握が困難であり,交通事故リスクの把握が容易ではなかった.一方,近年はプローブ技術の進展により生活道路における車両走行の実態把握が可能となった.そこで本研究では,ETC2.0搭載車両から得られる走行履歴を活用し,生活道路における交通事故リスクの算定と要因分析手法の構築を行なう.愛媛県松山市中心部を対象に500m四方メッシュ単位で,生活道路事故リスクの算出と,重回帰モデルによる事故リスク要因分析を行った結果,幹線道路付近や事業所数の多い地域,学生や生産年齢人口の多く居住する地域において事故リスクが高まる傾向が明らかになった.
著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top