土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第39巻(特集)
居住地と活動地における歩行環境と歩行意識の関係分析~大型商業施設のケーススタディ~
中村 一樹大矢 周平田間 元博
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2022 年 77 巻 5 号 p. I_501-I_509

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抄録

近年は健康への関心が高まり様々な都市で歩行促進が進められているが,居住地の歩行環境が必ずしも良いとは限らず,その再整備は車依存都市ほど難しい.一方,日常生活では居住地以外の場所での活動時間も長く,歩行に適した環境は幅広く存在し得る.このような点を踏まえ,車依存都市の主な活動地である大型ショッピングモールでは,モールウォーキングという健康歩行の取り組みも始まっている.そこで本研究では,活動地として大型商業施設のショッピングモールを対象とし,居住地と活動地における歩行環境と歩行意識の関係を分析する.歩行に影響を与える幅広い要因について,モール来訪者にアンケート調査を行い,モールの歩行意欲と居住地の歩行環境の関係を分析した.この結果,居住地の歩行環境がモールの歩行意欲に影響することを明らかにした.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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