2020 年 76 巻 4 号 p. 255-269
本研究では,遠隔離島で活用するコンクリートを想定し,海水,珊瑚由来の石灰石骨材および特殊混和剤を用いた自己充塡型コンクリートの基礎的性質,収縮特性,熱的性質および耐摩耗性について実験的検討を行った.その結果,コンクリート用材料として空隙が多い珊瑚由来の石灰石骨材を用いた場合においても,優れた流動性と適度な材料分離抵抗性を有する自己充塡型コンクリートを製造することができ,普通骨材を用いた場合と同等程度の強度発現性を有すること,収縮ひずみや熱膨張係数が小さくなることなどを明らかにした.また,水セメント比や単位粗骨材容積を小さく設定すれば,普通骨材と同等の耐摩耗性を確保できることがわかった.