土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
  • 桐山 宏和, 丸屋 英二, 吉田 浩一郎, 大西 利勝, 平田 隆祥, 河合 研至, 佐藤 良一
    2019 年 75 巻 3 号 p. 157-168
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    ジャーナル 認証あり

     C3S系セメントとポゾラン質微粉末を用いた超高強度モルタルの圧縮強度の評価方法の確立のため,見かけの活性化エネルギーを推定し,有効材齢を修正した.見かけの活性化エネルギーは,反応率の指標とする圧縮強度の発現および養生温度に依存して変化することが分かった.推定した見かけの活性化エネルギーを用いて導出した修正有効材齢により,温度履歴を受けた場合の圧縮強度を高い精度で評価できることが分かった.また,見かけの活性化エネルギーが圧縮強度の発現と養生温度によって変化する要因として,ポゾラン質微粉末の反応の影響による可能性が高いことが分かった.

  • 徳永 宗正, 松岡 弘大, 轟 俊太朗, 角野 拓真, 曽我部 正道
    2019 年 75 巻 3 号 p. 169-183
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    ジャーナル 認証あり

     本論文では,目視による観測情報に基づき各変状過程毎の鉄筋腐食速度をベイズ推計した上で,不確実性を考慮したコンクリート表面の剥離剥落面積の予測手法を提案した.提案手法により,塩化物イオン濃度,中性化速度が得られない場合でも順解析結果に対して,ひび割れ発生前後の鉄筋腐食速度を-35~+35%程度の精度で推計でき,経年100年時の剥離剥落面積を-5~+15%程度の精度で予測できることを示した.供用45年の実構造物へ適用した結果,複合劣化等の標準的な腐食速度の30~70%であったこと,ひび割れ発生前後で腐食速度が2.4倍程度にまで増加したことを示した.劣化予測結果に基づき維持管理費用を最小とする断面修復範囲を試算することで,目視できる剥離剥落範囲のみの修繕時と比較して40%程度の経費節減効果を得た.

  • 植田 祐司, 藤山 知加子, 仙頭 紀明, 子田 康弘
    2019 年 75 巻 3 号 p. 184-195
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    ジャーナル 認証あり

     本論文は,風車縮小模型の1方向及び2方向疲労実験を実施し,鋼コンクリート基礎接合部の疲労寿命について実験的に検討した.鋼コンクリート基礎接合部を二次元振動台に固定し,最大約20万回の繰返し加振を行うことで,接合部の疲労損傷の再現を行った.その結果,2方向荷重を受ける場合,1方向荷重のみを受ける場合に比べて0.52~0.71倍と少ない載荷回数でタワーの変位急増がみられた.試験後の試験体切断面ではコンクリート内部のひび割れも確認された.次に,JSCEのコンクリートの疲労強度推定式から逆算した対象模型の静的強度とマイナー則から求めた等価繰返し回数を用いて,1方向載荷実験結果からS-N線を作成した.風車縮小模型における疲労寿命は,コンクリートの疲労強度に基づいて求めたS-Nとの整合性が高いことがわかった.

  • 工藤 めい, 下村 匠
    2019 年 75 巻 3 号 p. 196-207
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    ジャーナル 認証あり

     コンクリートの吸水・乾燥挙動に及ぼすひび割れの影響を把握するため,一本および複数本の曲げひび割れを有するコンクリート供試体を用いて乾湿繰返し試験を行った.その結果,ひび割れ幅が大きいほど吸水,乾燥が促進されること,ひび割れを有するコンクリート部材の乾湿挙動は,ひび割れ幅とひび割れ間隔の比であるひび割れひずみに依存することを明らかにした.また,実験結果を再現する,ひび割れの影響を考慮したコンクリート中の水分移動解析法を開発した.これを用いて,長期乾湿挙動に及ぼすひび割れの影響,乾湿作用の影響について感度解析を行った結果,ひび割れひずみがひび割れの状態を表す有効な指標であること,長期乾湿挙動予測する場合は月単位の乾湿サイクルの環境作用モデルを用いても十分な結果が得られることを明らかにした.

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