土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造)
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和文論文
完全非破壊によるコンクリート内部鉄筋の腐食速度評価法の提案
金光 俊徳小野 新平
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2020 年 76 巻 4 号 p. 315-331

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抄録

 分極抵抗法は,コンクリート内部鉄筋の腐食速度を評価する方法として用いられるが,既設構造物に対して一部破壊をともなうという課題があった.そこで本研究では,完全非破壊で腐食速度を評価できる手法を提案することを目的として,モルタルおよびコンクリート試験体表面に置いた4端子を用いて交流インピーダンス計測を行った.それに加えて,電流分散解析を用いて端子間隔および計測面からの鉄筋深さの変化にともなう計測値の変化を把握し,従来の分極抵抗法との比較による精度検証を行った.得られた結果より,本手法による計測が可能な条件を明らかにし,その条件下で腐食速度に換算できる指標を構築した.これにより,計測対象の鉄筋配置に応じて適切に端子配置を設定し,完全非破壊で内部鉄筋の腐食速度を定量的に評価することが可能となった.

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© 2020 公益社団法人 土木学会
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