2014 年 70 巻 2 号 p. I_157-I_162
本研究では,オープンデータを用い,鳥取県景観マップを作成し,海岸景観形成ガイドラインに従い,景観構成指標を自然環境基盤,生態環境,生活環境の3つの視座に分類される景観構成指標から景観指標を求めた.次に,筆者らが開発した景観感性設計システムと合わせて分析を行い,同評価方法の有用性について検討したので,その結果について報告する.
景観感性設計システムと今回開発手法は,ほぼ同じ結果を示し,手法の有効性が示された.景観感性設計システムは,アンケートを行うため多大な労力がかかる.しかしながら,オープンデータを用いた手法は,GISを用いているため比較的簡便に評価が行えるメリットがある.