2020 年 76 巻 2 号 p. I_510-I_515
汚濁防止膜カーテンは,海域での浚渫工事や埋立工事等において,発生する汚濁の拡散を防止するために設置されるもので,近年カーテン部の再利用が標準となってきている.カーテン部は紫外線等による経時劣化が避けられないため,合計設置期間に応じた引張強度の経時劣化を考慮した上でカーテン部の引張強度の性能照査が行われている.現在使用されている引張強度の経時劣化特性を表す予測式は,実データに基づいて定式化されたものであるが,適用可能な合計設置予定期間の上限が1000日程度に限られていた.本検討では,この予測式の適用限界を1800日程度まで拡張することを目的として,実海域に設置された汚濁防止膜カーテンを始めとする,カーテンの引張強度の経時劣化に関する実データを追加で多数収集し,性能照査に使用する引張強度の経時劣化特性の予測式を改めて提案した.