2020 年 76 巻 2 号 p. I_522-I_527
施工途中の捨石堤に台風等による高波浪が作用し,被災することが現場で問題となっている.そこで本研究では,施工途中の捨石堤の被災を低減する対策工の提案を目的とした.被災範囲の検討により,高波浪が作用した捨石堤は,天端水深が静水面から入射波の有義波高の約1.2倍の深さまで変形することがわかった,その範囲に被災低減対策として内部にネットを設置し,両端は蛇かごで抑えた被災低減対策工の効果を検討した.ネットは柔軟性の異なる繊維製と金網を使用したが,材質による効果の違いは見られなかった.設計断面から流出した石材量を評価した結果,本被災低減対策工は流出する石材の量を1/2以下に抑えることができた.現場への適用性に関しても耐久性の高いネットを選択することで十分可能であると考えており,現場への適用が期待される.