土木学会論文集B3(海洋開発)
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和文ノート
運河の水門閉鎖で生じる潮位差を活用した発電に関する試案
高木 泰士
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2021 年 77 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

 過去の遺産である運河を現代において有効に活用する案として,水門閉鎖で生じる内外水位差を利用して潮位差発電が可能か検討を行う.水門が既整備の運河ではそれを有効活用し,未整備の運河では船の往来の妨げとならない浮上式水門の設置を仮定する.具体的な事例として,東京の京浜運河を取り上げて,潮汐や水車諸元,水域面積など,各種変数を仮定して発電量の簡易試算を行った.水車を最適数配置した場合,災害時に備えた非常用電源など,都市の貴重な独立分散型電源になり得ることがわかった.遊休状態の運河を有効活用することで,防災対策と海洋エネルギー利用の新たな相乗効果が生まれる可能性が示された.

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