土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.38
台風通過時における富山湾内での気象と海象の特徴把握
犬飼 直之上原 直也金村 昴
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2022 年 78 巻 2 号 p. I_469-I_474

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抄録

 富山湾奥部で能登半島の付け根に位置する富山港付近では,日本海から北海道東方沖へ進行する北陸地方の一般的な低気圧から吹送される海上風及び波浪は直接到達する事は少なく,比較的平穏な海域である.しかし,この海域では寄り回り波と呼ばれるうねり性波浪により度々被災しており,この類の波浪の対策を行っている.しかし,2019年の台風19号は,伊豆半島から仙台南部にかけての関東上空を北進したことで,富山付近の港湾施設で被害が発生した.また,2017年の台風23号が関東上空を北上しながら通過した際にも富山付近で同様な被害が発生している.本研究では,波浪観測情報及び天気図,海上風の情報から,2019年台風19号の通過時の気象・海象の変化の特徴を把握した,また,富山湾で波高が増大する際の天気図パターンや気圧勾配を把握した.

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