2022 年 78 巻 2 号 p. I_67-I_72
宮古島にある与那覇前浜ビーチは来間島背後に形成された尖角州であり,その先端部を除けば長らく安定した形状を保ち,多くの人々により利用されてきた.しかしこの海浜では,近年北部から侵食が進み,北端部背後に立地するホテルの施設が侵食により破壊されるとともに,利用空間である砂浜が消失し,海浜利用上大きな障害が出ている.本研究では,この海浜を対象として,衛星画像による汀線変化解析および現地調査を行った.また,UAVにより汀線状況を撮影し,既往の侵食状況写真や現地写真と合わせて侵食実態を明らかにした.