2011 年 67 巻 3 号 p. I_155-I_163
近年多発する集中豪雨により,大部分の道路がアスファルト舗装で被覆されている都市部では降雨が排水施設の容量の限界を超え,河川へ流れ込み氾濫し,また道路の冠水や床下浸水の被害が発生している.そのようなことからも透水性舗装の持つ雨水流出抑制性能が有効な対策の一つとして考えられ,車道への適用も検討されている.しかし,透水性舗装を車道へ適用する場合は,雨水浸透による耐久性の低下が懸念され,実用化には課題が残されている.そこで本研究では,実績の多い歩道を対象に都市部に透水性舗装およびインターロッキングブロック舗装を適用した場合の雨水流出抑制効果を明らかにするため,各材料の不飽和浸透特性を求め,さらに雨水流出抑制効果をシミュレーション解析で検証した.