土木学会論文集E1(舗装工学)
Online ISSN : 2185-6559
ISSN-L : 2185-6559
舗装工学論文集第18巻
高機能舗装を対象とした高速道路の路面管理基準に関する実証的研究
宮﨑 文平風戸 崇之濵梶 方希小濱 健吾貝戸 清之
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 3 号 p. I_175-I_183

詳細
抄録

 近年,高速道路では標準的な舗装路面として高機能舗装が採用されている.これに伴い,密粒舗装が主流であった時期に策定された従来の路面管理基準では,舗装路面の状態を十分に評価することが困難となってきている.本研究では,評価長と評価指標という観点から現在の路面管理基準の妥当性と,最適な路面管理基準について検討する.具体的には,現在の我が国の道路舗装の維持管理における,路面性状調査の結果による健全度評価と現場の補修要否判断の乖離の問題を説明する.その際,密粒舗装と高機能舗装それぞれの劣化過程の相違に触れ,評価長と評価指標という観点から現在の路面管理基準の問題点を指摘する.その上で,供用中の高速道路で獲得された路面性状データを用いた実証分析を実施し,最適な路面管理基準について検証する.

著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top