2013 年 69 巻 3 号 p. I_81-I_86
コンクリート舗装は,耐久性が高くライフサイクルコストが低減できるため,普及が期待されている.コンクリートの主要材料である粗骨材は,天然砂利が減少し,砕石や石灰石骨材が増えている.また,産業廃棄物削減を目的に各種スラグ骨材の有効利用が求められるなど,骨材資源が多様化している.そこで,各種粗骨材の舗装コンクリートへの適用性を明らかにすることを目的に研究を行なっている.本報告では,各種粗骨材の物性試験と,それらの粗骨材を用いてコンクリートの配合試験および強度試験を行なった結果について取りまとめた.使用した粗骨材のすりへり減量は,13~33%の範囲であった.配合試験の結果,砂利,砕石,石灰石骨材の単位水量,単位粗骨材かさ容積はほぼ通常どおりであったが,スラグ骨材は単位水量がやや増加した.