抄録
著者らは,これまで高温高圧水のアスファルト抽出溶媒としての応用の可能性を明らかにしており,実用を視座にした基礎研究から,350°C・16MPaの亜臨界水を抽出溶媒とした環境調和型アスファルト抽出試験法を提案している.しかし,本手法は,性質の異なるアスファルトや種々のアスファルト混合物に対する検討がなされておらず,多様な供試体に対する適用性や再現性についての信頼性が不明であった.本研究では,亜臨界水を用いた抽出試験法の開発に向けて,代表的なアスファルト混合物に対する適応性を確認し,測定精度を向上させるための試験装置,試験条件・方法について検討した.この結果,ストレートアスファルト,改質アスファルトを含有する新規混合物,ならびに再生骨材に適応可能な亜臨界水抽出法を体系化し,その有用性を明らかにした.