2017 年 73 巻 3 号 p. I_115-I_122
ポーラスアスファルト舗装を研磨することで路面にその粗骨材の断面を露出させた舗装の特性を研究した.その結果,研磨の程度で路面のテクスチャが変化して見え方に差が生じること.特に肌理細かく研磨した路面は光沢を帯びること.これらの識別感度は,見る位置と光源の方向により異なること.研磨によってすべり特性が変化するが歩行には問題がなく,車両も低速走行であれば可となる可能性があること.雨水を路面下に浸透する性状への影響は小さいこと.等が明らかとなった.なお,この方法は特別な材料や設計方法を要さないので採用に際しての制約条件は少ない.