2020 年 76 巻 1 号 p. 36-50
近年,わが国の道路橋鋼床版において,デッキプレートなどに疲労き裂が顕在化している.これらには各種の対策が実施されているが,予防保全を兼ね,鋼床版上面に鋼繊維補強コンクリート(SFRC)を基層または表層および基層に用いた舗装(以下,SFRC舗装と称す)を施工した資産ストックが急増している.鋼床版とSFRC舗装は,特別に開発されたエポキシ樹脂系接着材を使用し,強固に接合されている.一方,現時点でSFRC舗装の耐久性は不明確であるが,将来,何らかの理由でSFRC舗装を再構築する必要が生じた場合,鋼床版を傷付けずに低騒音でSFRC舗装を撤去する工法は未検討である.筆者らはSFRC舗装撤去工法の確立が必要と考え,本研究において,鋼床版とSFRC舗装の接合に解体性接着技術の適用を試み,実用化が可能な成果を得たものである.