2021 年 77 巻 2 号 p. I_207-I_215
舗装の構造的健全性の低下要因のひとつとして,路盤内部への水の浸透が挙げられる.路盤内部に水が浸透すると,路盤の支持力や荷重の分散性に影響するといわれているが,水位の変動が及ぼす影響の程度は明らかになっていない.また,路盤に水が存在し得る実道において,水による路盤の性状の変化を原位置調査でどこまで把握できるかは不明である。そこで本研究では,路床の上面に土圧計を埋設した実大のアスファルト舗装供試体を構築し,路盤内部の地下水位を制御したうえで,路盤の支持力や荷重の分散性がどのように変化するのかをFWD載荷試験により把握することを試みた.その結果,路盤内部の地下水位が高いほど荷重の分散性は低下し,FWDたわみ量から推定した弾性係数も低下することが明らかになった.